魔女になるために欠かせないのが「ぶきみなもの」




其の壱、ねずみ


忘れた頃に帰ってきました。ねずみちゃん。

その日、生物学実験室にはいると気になる籠が教室の前には置かれていた。そうっとのぞくとそこには白いふわふわしたものが、、、、。 その時には、「それ」が私達の血塗られた人生のはじまりとなるとは夢にも思わなかった。大きさにして25cmあまり。つぶらなピンク色の瞳は思わずもって帰ってペットにしてしまいたいくらい可愛らしい。そう、それは真っ白なねずみだった。「えーまさかねーこれひらくんじゃないよねー」などと話しているうちに、そのねずみたちはY教授によってぽんぽんとバケツに放り込まれた。

そして15分後。私達の目の前には痲酔をかがされたねずみたちが「どてん」とねそべっており、その横にはメス、骨切り鋏、針といった見なれない道具が並べられていたのだった。もちろん、そのねずみのお腹の皮をつまみ、じょきん、と鋏をいれたのは私であった、、、、、。


其の弐へ

ビビデバビデブ−
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