魔女になるために欠かせないのが「ぶきみなもの」




其の弐、おたまじゃくし(読むなら食べるな、食べるなら読むな)



まめごはん

印象に残る話がある。これは私が小学校のときに理科を教えていた教師Kの体験談である。

大学生時代、Kは山岳部に所属していた。彼はその当時1年生だったため、山では先輩達のために 御飯を炊いたりテントを組み立てたりしなければならなかった。そんなある時のことである。 山に登っていた彼等はいつものように早朝に起きだし、早めの朝食の準備をはじめた。まだあたりは薄暗く、 手元がようやく見えるような時間帯である。山ではもちろん炊飯用の水など用意してあるわけはなく、Kは 小川で水を汲んだ。とても冷たく、澄んでいるおいしい山の水である。そして彼は飯盒にはいった米を洗い、 焚き火をおこして御飯を炊いた。そしてしばらくして待ちに待った朝食の時間。まだあたりは薄暗かったが、 きれいな空気のなかでの朝食はまた格別なものであった。彼がふと御飯を見下ろすと、なぜかそれはまめご飯であった。Kは誰か気のきいた仲間がマメを入れてくれたのだろうと考えた。先輩達も「気がきくなあ」「おいしい」などと言っている。そして彼等は幸せな朝食の時間を終え、再び山へと挑んだのだった。


教訓

きれいな小川のおたまじゃくしには気をつけよう。
また、食事前にこんな話を読んではいけない。

其の参へ

ビビデバビデブ−