地理、それから


まず、はじめに断わっておかなければならない事がある。
なぜ、タイトルが「GUNMA」ではなく、「GUMMA」なのかという事についてである。
これに群馬県の上層部の圧力がかかっているらしいのだ。
なぜならば、群馬県は中学校時代、英語の授業でそう書くように指導されるからだ。
「GUNMA」と書いてしまうと「ガンマ」になってしまうから問題あり、という訳だ。

群馬県は関東平野の北はずれに位置する県である。 人口は200万人を超したところだ。近いうちに210万人を突破するであろう。いや、 既に突破しているのかもしれないが、非県民と成り下がった私には情報収集の術がないのだ。 人口が200万人を突破した日は記憶に新しい。200万人目の県民には、県のキャラクターである 「ぐんまちゃん」人形やら何やら色々と記念グッズが送られたのだ。この人口がなぜそんなに重要かというと それは、後に述べることになる「上毛かるた」と深く関わってくるからなのだ。

群馬県、というとどうしても「山」というイメージがついてまわるようだが、決してそんなことはない。 関東平野の終わりから、三国山脈、越後山脈といった山地部まで全て含まれるために一言では表せない 地形をしているのだ。シ−ズンスポ−ツに興味のある方々ならば、「川場スキー場」「丸沼スキー場」 「片品村」「玉原(たんばら)」などの名を一度くらいはきいたことがあるかもしれない。それらはみな、 山地部の方である。これに対し、県庁所在地の前橋、前橋よりも開けている、新幹線の通る高崎 などはむしろ平地部である。伊香保・榛名、あるいは草津といった有名な温泉どころはもちろん山地部である。

昨今の観光ブ−ムに乗じてなのか、それとも廃れてきたから新規巻き返しをはかってなのか、最近の 群馬は目まぐるしく変わりつつある。だだっ広い土地を利用したモ−ルやらはやりのテーマパークなどが めじろ押しなのだ。はっきり言って私自身現在の群馬を把握しているとは到底思えない。その場限りの商業 主義に則っているのやら、その裏に都市計画うんぬんがあるのやらまったく見当もつかない。 愛憎入り交じる複雑な思いで失ってしまった故郷「群馬」を東京から眺める日々である。(うそつけ)


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The Gumma
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